星組:ハプスブルクの宝剣/BOLERO
星組公演「ハプスブルクの宝剣/BOLERO」を見に行ってきました。
昨年と変わらず、セディナ貸切公演は「前楽日の午前公演」なので、終盤ギリギリまで観劇出来ません(^^;
さて、原作・藤本ひとみの「ハプスブルクの宝剣」ですが、もちろん原作は未読。ネットでの前評判もソコソコ程度にしか仕入れてなかったので、ほとんど真っ白な状態で見たのですが、まぁ、これなら十分良い作品じゃないですか?もしこれが原作無しで書けていたら、景子先生やったね!って感じ。原作は未読なので、どこをどう端折ったのかわかりませんが(原作ファンに言わせると立腹ものらしいけど)文庫本2冊分の内容を90分に納め、かつ一応筋の通った出来になってるなら、文句ありません。昔、連載中の作品を舞台化して、尻切れトンボで終わらせた伝説の「虹のナターシャ」ってのがあったくらいですから。(しかも、私の宝塚初・生観劇舞台だよ(^^;) 確かに日本人にあまり馴染みのない「ユダヤ人迫害の歴史=キリスト教の考え」が根底に流れているので、冒頭なんて「?」の荒らしですけれど、最後にちゃんと回帰してわかる仕掛けだし、その辺をあまり意識しなくても主人公の苦悩や成長ぶりがわかるようにはなってるし。もっと良くわかりたければリピートしてね、ってのも宝塚的にはアリでしょう(^^; 逆に言えば「リピートに耐えうる」作品だと思いました。
一方のショーですが・・・うーん・・・せっかくのダンサー・レオンくんにしては見所が少なくて残念かなぁ。ラベルのボレロを一曲まるっと踊ってます、というか踊らせたかったのでタイトルを「ボレロ」にしましたって所なんでしょうかね。日付読み上げ形式も斬新っちゃ斬新なんでしょうが、微妙に外してる感は否めず。しっかりストーリー仕立てにして見せた方が、良かったんじゃないかなぁ。衣装も色々あったんだけど、スーツがイマイチ格好良く見えなかったのは残念。あと、ここ数年の流行なのかBLっぽい振り付けが多用されるのも、何だかなぁ・・・私は好かんです。 あと、肝心のボレロの曲のシーンの衣装もなぁ・・・レオンくん以外の衣装、もうちょっと何とかならんのかい?(^^; まぁでも、男役としての見せ所の黒エンビは、ちゃんとみんな着こなしてたから良いか。
では個別感想を。
柚希礼音
とうとう、心をしっかりと掴まれた気がします(^^; いやー、成長しましたねぇ。歌良し、ダンス良し、芝居良し。しかも長身でスタイル良くて顔も良い。文句の付けようがないです。もう、完全に手放しで褒めます。私のヅカファン歴の中で、これほど「私好みで」かつ「欠点らしい欠点のない」トップさんは、初めてです。たいていは、歌かダンスか芝居が劣っていたり、その劣っている点を2番手さんが補うって形で組も成り立つんですけどね。あえて言うなら、前回ほどいっぱいいっぱいではなく、でも余裕綽々でもないあたりが「まだ若いトップ」を感じさせるくらいで。それでも、2番手以下とは全ての点に置いて格の違いを感じさせ、相手娘役はちゃんとリードする。まさに組の「大黒柱=トップ」として頂点に立っている事がありありと感じられます。ある意味(上級生を除いて)この人と渡り合える人がいない状態なので、独走態勢なのが良いような悪いような。特に芝居では、しっかりと渡り合える相手がいないと・・・ショーは逆に独走の方が見栄えするけど。専科の出演や、ねねちゃん他下級生が成長してきたら、レオンくん自身ももっとよく見えてくると思います。
個人的には、まだ「心を掴まれた」だけなので、トップとして余裕綽々になってきた時が楽しみです。(そしたら”落ちる”気がする(^^ゞ)
夢咲ねね
ちょっと難しい2役でしたが、新人公演でエリザベートをやった経験がここに生かされたって所なんでしょうね。なかなか、貫禄と可愛さを併せ持つマリア・テレジアだったと思います。アーデルハイドは、それを軸に対極な作りにしたのかな。もっとも、役よりも「アーデルハイド」って名前の方に反応しちゃっいましたがσ(^^; (アルプスの少女・ハイジじゃん・・・) ショーの方は、デュエットダンスが良くなってきましたね。前回ほど身長差のなさが気にならなかったのは、雰囲気を出せるようになってきたからかな。ダンスはリードする男性側が良ければ上手く見ると言いますから、その辺はレオンくんなら大丈夫でしょうし、それにねねちゃんがしっかり付いて行けてるってコトなんでしょう。良いコンビだなぁと見とれられたら、トップコンビとして文句ないと思います。あと、これは個人的な好みですが、体格やお顔が南海まりちゃんに似てるような。南海まりちゃんに西條三恵ちゃんを、ちょっと混ぜたような印象なんですよね~。その辺も、私の好みに合ってるのかな。ちなみに、ねねちゃんがこれくらい出来るなら、ベルばらの「フェルゼン編」とか、いっそエリザベートとか見てみたいなって思いました。
凰稀かなめ
2番手、なんですよねぇ・・・うーん、四神記の時もそうでしたが、番手は2番目なのに、どうしてもそう見えない。ちょっとレオンくんとの落差がありすぎです。間に、すずみんが(別格で)入ってくるのが理解出来てしまう・・・決して、下手じゃないんですけどね。”かすむ”って言うんでしょうか。押しが弱い?色が薄い?うーん・・・悪くないだけに、勿体ないというか・・・早く「レオンくんになくて自分にあるもの」を見つけ出して、そこを伸ばして渡り合っていって欲しいと思います。
すずみん
いやはや、芝居での鬘の美しいことったら(笑) 貴族、似合うよねぇ~。スッとした立ち居振る舞いが、本当に品を感じさせて・・・下手したら君主より上位な品格で(^^; こいいうのって一朝一夕で身に付く物じゃありませんから、やはり積み重ねが花開いてきたってことなんでしょうね。 ショーでは、もうホワイトライオンのキュートさにメロメロにされました(^^; 舞台写真を買って帰ろうと思ったら、それだけ売り切れてるし(笑) ホント、女の子にしても美人だわ~、この人。
コトコト
これで最後なのに、芝居でこの役だけとは・・・いや、だからって他に宛える役も無いんだけれど・・・無理して、マリアテレジアの乳母を女官長辺りに変更してやらせてあげても良かったような。でもその分ショーでは、ダンサーならではの格好いいところを百サリちゃんと二人で持っていってましたね。こういう「カッコイイ踊りの出来る娘役」がいなくなるのは、本当に残念です。
万里柚美
美しいお母様でございました(^^; 虐げられるユダヤ人側ということで、少々目元を下げ気味に描いていたせいか、檀ちゃんにそっくりというか「老けメイクの檀ちゃん」って感じ?(^^; それにしても配役が、英真組長「お父さん」と柚美副組長「お母さん」って、組の構成そのままやん!(+_☆)\バキッ!!
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